「いのちを育む」いのちめぐる冒険

パビリオンについて
アニメーション監督・河森正治プロデューサーによる「いのちを育む」をテーマにしたパビリオン
多様な“細胞”として、ランダムに積み上げられた構造体が、多様な命を育む礁のように、ダイナミックに生命を刺激し、感性をひらく建築が立ち上がります。
MR/VRや、高精細スクリーン、特殊サウンド等の最新技術により「今 ここに共に生きる 奇跡」を体感できます。
メンバー

河森 正治SHOJI KAWAMORI
- アニメーション監督
- メカニックデザイナー
- ビジョンクリエーター
代表作
『マクロス』シリーズ(原作、監督、メカデザイン)、『アクエリオン』シリーズ(原作、監督、メカデザイン)、『天空のエスカフローネ』(原作、スーパーバイザー、シリーズ構成)、『イーハトーヴ幻想 KENJIの春』(原作、監督)、『地球少女アルジュナ』(原作、監督)
デザイン
『機動戦士ガンダム0083スターダストメモリー』、『攻殻機動隊』、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』、『アーマードコア』、『交響詩篇エウレカセブン』、『デモンエクスマキナ』、ソニー“AIBO”『ERS-220』、日産デュアリス『パワード・スーツ デュアリス』、ソニー・スマートウォッチwena、オリジナルモデル盤面デザインなど。

小野寺 匠吾SHOGO ONODERA
- 建築デザイン・展示計画
- 株式会社小野寺匠吾建築設計事務所
東京を拠点に地域創生、住宅、商業、オフィス、家具デザインまで国内外の幅広い分野で活躍する。大学卒業後、2010年より妹島和世氏と西沢立衛氏率いるSANAAにて建築設計に従事。パリの老舗百貨店〈ラ・サマリテーヌ〉の新築・改修プロジェクトや、高層ビルの〈上海金融センター〉といったプロジェクトのほか、香川県直島の宿泊施設、その他国内外のプロジェクト・コンペティションに多数参加。2018年に独立。Dezeen Award 2018、FRAME AWARD 2019をはじめ、多数の受賞歴あり。
EXPO2025大阪・関西万博のシグネチャーパビリオンの設計を機に2022年よりOSO Researchを発足。アーティストや学識者と協働し、人類や都市の発展とともに地球環境が回復に向かうトランジション表現の様々な研究に取り組む。CIFER大阪湾環境再生研究コンソーシアム賛助会員。
「いのちめぐる冒険」での取組み
01コンクリートの可能性を広げる新素材「HPC」
本パビリオンの外壁に使用しているHPC®(ハイブリッド・プレストレスト・コンクリート)※は、高強度かつ、超薄板のコンクリートパネルです。
従来のコンクリートでは、水分の侵入や鉄筋の錆防止のため、コンクリートを厚くする必要がありましたが、HPCは、鉄筋を使わず、錆びない炭素繊維ケーブルを緊張材として使用しているため、コンクリートを極限まで薄くすることができます。
炭素繊維ケーブルは腐食しないため、コンクリート製造時に真水ではなく、大阪湾の海水を配合することが可能となり、真水資源を保全するサスティナブルな素材です。
- ※
- HPCは、株式会社HPC沖縄の登録商標です。

02環境負荷低減を実現するユニット建築
本パビリオンを構成する57個の「セル(細胞)」は、鉄骨フレームとHPCパネルを組み合わせたユニットでつくります。
鉄骨フレームは、海上輸送のコンテナモジュールを活用して中国で製作され、大阪湾までは環境負荷の小さい船舶で輸送します。会期終了後は、ユニットのまま再利用する計画とし、リユース・リパーパスの可能性を広げます。


03木造リングモックアップ材のリユース
大屋根リングのモックアップ製作時に使用した木材は、実際の建設工事には使われないため、そのままでは廃材となってしまいます。
この木材を本パビリオンのベンチに加工し、再利用します。(公益社団法人日本国際博覧会協会から提供を受けて製作します)

04完成形の「見える化」アプリを活用
鹿島グループの株式会社グローバルBIMが開発した建設ARアプリ「GENAR(ゲナー)」を活用。
現地でiPadやiPhoneをかざすことで、実寸大のCGモデルを画面上に表示することができます。完成形の具体的なイメージをプロデューサーや、技能者たちと共有することで、工事過程におけるコミュニケーションの円滑化を図ります。

所長メッセージ

チームの熱い想いを
「かたち」にする喜び
河森館は、世界でも稀な、素材に海水を利用した建築です。
厚さ僅か40mmの外装PC板(HPC)は、従来の鉄筋コンクリートとは異なる素材を使いながらも、高い水平面精度を有する特異な建材です。
建築をよく知る人ほど「What’s this ? Amazing!」と驚かれることでしょう。
未来の地球環境を見据えた新しい建築のあり方を、この河森館から世界に向けて発信できることは、最高に幸せです!
2023年4月から本プロジェクトに参加し、工事も佳境を迎えた今、河森館チームの高まる熱い想いを心地よく感じながら、リングのど真ん中で「かたち」にする喜びを噛み締め、日々現場に向き合っています。
初めての現場所長が万博だなんて、こんなありがたい話、ありませんよね。
閉幕後は解体される建物ですが、皆様の心に記憶として、何か爪痕をのこしたい!
そんな想いあふれる私の「大阪・関西万博」です。是非ご来場ください!

ギャラリー
概要

いのちめぐる冒険
- 発注者
- 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
- 基本設計
- 株式会社小野寺匠吾建築設計事務所
- 実施設計
- 鹿島建設・小野寺匠吾建築設計事務所グループ
- 施工
- 鹿島建設
- 建築面積
- 756㎡
- 延床面積
- 971㎡
- 規模
- 鉄骨造2階
アプリ
「Biome」

世界の動植物約100万種が絶滅危機にあるとされ、環境保全が課題となっている。
Biomeアプリは、生物分布データを収集し、生物名前判定AIのもと、図鑑、マップ、SNS、クエストなど様々な機能を備えるプラットフォーム。
身近な生きものたちに目を向けると、現実世界がゲームのように面白くなるはず……。
